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70年代少女マンガ界の初代タイガーマスク [本]

回転木馬.jpg


去年買ったままだった大矢ちき 『回転木馬』を読みました。
このマンガ、『りぼん』連載時にリアルタイムで読んでたから、懐かしくて買ったもの。
なぜか一度も単行本化されていなくて、また読んでみたいってのもあるけど
とにかく、あの絵の描き込みが見たかったのが一番。

ストーリーは、血の繋がりで苦しむ悲恋もので、時代を感じる。
男の子二人がひとりの女の子を好きになる(一方は婚約者)→
婚約者じゃない方に惹かれる女の子→この二人は兄妹だった!?
→運命を儚んだ二人で天国への階段→実はもう一方が兄さんだった!→なんだそれ、遅いよ!
…という流れ。(こう書くと悲恋ものに思えないって!)
ぶっちゃけ無理矢理感は否めないけど、それを越えるのが絵の細かさ・美麗さ。
ストーリーへのツッコミもぶっ飛ぶですよ。
有吉京子や一条ゆかりが手伝いに来て、金髪や点描を手伝ってくれたという
エッセイマンガも載ってたけど、こういう絵にしたいというものがなければ完成しないわけだし。

この本ではカラーページも再現されているから
カラーの色づかいがキレイさをあらためて感じたなあ。
イラスト集『絵独楽』を取り出して久しぶりに見てみたわ。
髪の毛の細さ、背景の色のにじみ具合、たまりません。今見ると、特に花がいいなと。

細かい描写だけどリアルさオンリーじゃなくて
ファンタジー的な雰囲気もあって、そのバランスが絶妙。
人物はアルフォンス・ミュシャ、花や風景はロジャー・ディーンの絵を
見たときの気持ちに似ている感じ。

で、なぜ大矢ちきが初代タイガーマスクかというと、
どちらも高度なテクニックで子供心をつかんで
短い間にインパクトを残しているから。

Wikipediaを見ると、
大矢ちきは、1972年デビュー・『りぼん』での活動は1975年の『回転木馬』が最後、
初代タイガーマスクは、1981年デビュー・1983年退団、とあるから
活動期間は数年だったんなだなあ。

それだけじゃなくて、その後もスタイルを変えて
活躍を続けているところも共通してる。(「 」内Wikipediaから引用)
ちきさんは「その後活動の場を『リリカ』に移し、1978年には『ぴあ』で
イラストパズル「ぴあパノラマ館」を開始。」
初代タイガーは「UWF参戦時はマスク・コスチュームのデザインを一新し
「ザ・タイガー」「スーパータイガー」のリングネームを使用している。」
おおっ、その時代、ちきさんはひらがなの"おおやちき"名義だし、そのあたりも通じるわ。

あっ、でも、デビューはちきさんの方が先だから
実は初代タイガーがプロレス界の大矢ちきなのかも?

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